(一社)倫理研究所 家庭倫理の会熊本中央
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家庭倫理の会とは? おはよう倫理塾
子育てセミナー こども倫理塾

秋津書道    

 

 書に興味がある方はどなたでも会員になることが出来ます。
書を学ぶことで、美しい字が書けるようになるのはもちろん心も美しくなります。
毎日を美しく過ごすためにも一緒に秋津書道を学んでみませんか?

本部は倫理研究所にあり、全国の「家庭倫理の会」・支部等に設置された“支苑”を拠点として活動を行っています。丸山敏雄先生より直接ご指導を受けられた丸本文子さんを中心に短歌・書道共に活動を開始。昭和42年に山岡吉夫先生が担当となられ、熊本支苑が正式に発足しました。

現在では 家庭倫理の会中央には[水前寺支苑]があり、月に一回の練習日をもうけ活動しています。

会費は 月に 一般会員2500円、正会員(倫理会員)1500円、ジュニア会員(中学生以下)800円です。
お問い合わせは「家庭倫理の会熊本中央」
 096-371-5946 支苑班長 後藤 344-8126

4/28 初めての書道教室

 

 四月二十五日(土)ウェルパル熊本で、倫理研究所文化部秋津書道会・しきなみ短歌会から岡田進特別研究員をお迎えして、「初めての書道・短歌教室」が行われた。

午前の書道教室には17名、午後の短歌教室には25名が集まり、五、六十年振りという書道や短歌を楽しんだ。早速入会する人もあり、和気あいあいの教室であった。

 

書道教室

書道教室には、四歳から八十歳代までの幅広い年齢層の人が集まり、熱心にお話を聞いた。

岡田研究員は「書く前に心を鎮めること。雑念をなくしてから真っ白な紙にその心を反映させること。」と、書の心構えを教えられた。

上手下手の問題ではなく、書道を謙虚に学ぶことで心が正しく美しくなる。それが秋津書道の目的であるということだった。

その後実習があり、それぞれに久しぶりの墨と筆で自分の好きな字を思い思いに半紙に書いてみた。「希望」「母の愛」「翔」「空」「交響曲」「神社」など筆で大きく書いてみると思いがけず楽しい時間となった。

   
   
   


島田先生をお迎えして秋津書道勉強会

5月8日13時30分より15時30分まで、島田光男特別研究員をお迎えして会館において秋津書道合同勉強会が行われ、丸山敏雄先生が書かれた「書道入門手引」をもとに講話をしてくださった。

◎書は何のために習うのか

  我らが書道の目的は、書によって心を磨き、これを足場にして、人生の美しさ、生活の喜びを味わおうとするのである。

 どうしてそんなことができるのでしょう。

  書は心の映像であるからです。心は色もなく形もない。とらえることができぬ。ところが字を書くと一つひとつの文字が心のそのままに現れる。いわば文字は心の写真である。それでその文字をなおし、これを正しく書くようにしていけば、心は自然に正しくなり、美しく書きたいと努力すれば心はいつしか美しくなる。

  書道は鍛錬道であるがそのまま心の鍛錬となる。書によって心が澄み清まる。そしてその澄み切った心によって、人の世の美しさ、良さが見えてくる。そしてつとめて止まぬときは美の奥境…芸術の至境に住むことが出来る。こうなると生活の一切は喜びに満ち、人生は美の楽土と輝いてくる。ここまで行きたい。

◎誰でも上達する。

  世には天才などという言葉がある。しかし山陽先生は、よく努力する人のみが、天才となれると言われた。書には天才はない。ただ個性がある。その人その人によってみな独特の良さを持っている。人にない良さがある。これを引き出し、これを伸ばすのが、書の稽古である。

  上手とか下手とかいうのは、一通りの書家になって後の話で、努力する人はみな上手であり、怠けものはみな下手である。

◎姿勢

  書のけいこには姿勢が大切である。身体がゆがむと、心がゆがむからである。正座して、上体をのばし、腰を後ろからおしておるように伸ばし、肩は自然に垂れ、手の力を抜く、頭だけを前に傾けて書くのです。背筋が左右にまがらぬように。椅子に腰かけた時は尻を十分後ろに引いて、足の間を少し開いて、床を正しく踏む。腹は机からこぶしひとつくらい離す。机は高すぎるのはいけぬ。低すぎるくらいがよい。

 

◎執筆

 執筆、筆の持ち方。これに4つの大切なことがある。

@  腕(けんわん)   右腕を机につけず、宙におく。

A  直筆(ちょくひつ)  軸をまっすぐに。横に寝せぬ。(紙に対して垂直)

B  密指(みっし)    ゆびを皆つけて、すきまなくする。

C  空掌(くうしょう)  掌を卵のようにあけて空にする。中をまん丸くする。

◎指法

*指は一本、二本、二本と三組に分けて、
図のようにもつ。これが「そうこう(雙鈎)」
で、太字はすべてこの持ち方でゆく。
一本、一本、三本と三組に分けてもよい。
軸の向こう側には人差し指一本だけにする持ち
方であって、最後は三本が一組となる。
これは雙鈎(そうこう)よりも力が入りにくく、
軽くなる。こう持つのが単鈎法で、かなや細字は
この持ち方が便利である。

この時指は自然にし、丸くくっつけて、きれいに
そろえ、なるべく指先で持つ。
深く持ちすぎるといけません。

腕は懸腕(けんわん)の外に、提わんとて、右手
のひじを机にすれすれに軽くつけて、自由に動か
して書く仕方と、
左手首を右手首の枕にして書く枕腕(ちんわん)
とがあります。

島田先生より

丸山先生が苦心の末、最後に行き着いたのがこの筆の持ち方す。

先生が書道を教え始められた時、書道界には二つの流れがあった。

漢字(中国の文字)ばかりをかく書家のグループと、かな(平安時代の王朝貴族の優雅な仮名文字)を書くグループ。

しかし私たちは漢字とかなが混じったものの中で毎日の生活を送っている。本当の書道は日々の生活を美しくせねばならない。漢字ばかりでも、かなばかりでも生活は美しくならない。

生活の中で使っている漢字とかなを混ぜて、調和させて書く調和体の書道を完成させねばならない。では調和体はどういう筆法で書いたらよいのだろうか?

そうした研究の末に完成させられたのがこの筆の持ち方です。

◎上達の秘訣

  これはたった一つあります。それは「勉強すること」ただそれだけです。怠けていて上達する方法はどこの国に行ってもありません。ただ稽古すること。雨が降ろうと、風が吹こうと、日に一度必ず日に一度、筆を持つこと。

  勉強の仕方はどうするか、先ず書くこと、次が他人の書を見ること、看板でも掛け軸でも、なんでも気をつけてよく見ること。みておると次第に善し悪しが分かり、字の品格がわかってまいります。

  他人の字をほめるとともに、自分の書をほめること。我が筆に成った書は我が生みの子にも等しい。我が子ほどかわいいものはない筈です。このいとし子をほめるのです。ほめると次第に良くなる。けなすと悪くなる。書いた清書は大切に取っておくことはもちろん、ほごでも粗末にしてはなりません。

  次に用具を大切にすること、これを怠ると、用具が損じやすいばかりでなく、上手になろうなどとはもっての外のことです。筆などは書く前に必ずいただいて持ち、終わったならばよく穂先を整えて再びいただいて御苦労でしたと礼を述べ、大切にしまっておかねばなりません。

  筆には虫が付きやすいものですが、墨をいっぱい含まして乾かしておくと大丈夫です。また、塩の中に保存しておくと虫がつかぬ。

  硯は、時々洗うがよい。磨るときも、いつも横のほうでするように心がけると、真中がへこむようなことがない。机の上などきれいさっぱりと取り片づけて書くこと。昔の人が書をかくときは、花を立て、香をたいて、心をしずめて、静かに静かに筆を運んだ。

◎筆法

  書は大きく分けると、筆の動かし方と、字の形、それから紙の上の字のまくばりとの三つとなります。これが筆法(運筆)、結体(結構)、布置の三つです。

  まず、筆をどういう風に運んでいくか、これによって字を組み立てている線が、強くなり、また弱くなり、すみ、にごり、きれいに、きたなく、…いろいろと味わいが違ってきます。ことに線の始めと終わりとは、起筆(入筆)、収筆と申してやかましいのです。中途は送筆といって、ここもまた、ただ筆を引きずって行ったり、押して行ったりしてはいけません。筆を直角に紙面に立てて、穂先をピーンときかして、刀で切るような気持ちで書かねばだめです。そうでないと、みみずのうごめいたような字になってしまいます。それで最初は筆法ばかり稽古いたします。ちょうど家を建てるに先ず材木をけずるようなもの、きりこみをするわけです。これでうんと腕を練るのです。

◎結体

  これは材木を組み立てて家を建てるのです。楷書の間は筆法にしっかり力を入れると共に、この字の形にも十二分の注意を払わねばなりません。きっちりと、正確に、点画の間を正しくあけて、少しもごまかしのないように。

島田先生より  結体の法則 楷書は右上がり

横線が何本かあるときは
 間隔は同じに、
 しかしすべて右上がりにしたら落ち着かない。
 最後の線を少し下げる

縦線が何本かあるときは
 左の線は細くやわらかに
 右の線は少し太めに(長い線は細く見える)

◎布置
 せっかく一字一字がよくできても、紙全体の字配りがまずいとおじゃんになってしまう。各字を適当な大きさに書き、四方を少しずつあけ、終わりに月日と氏名と、また「中清書」「清書」とか言うように書く。その時字と字がかちあったり、入れ違ったりしては非常に見にくくなります。お隣どうしけんかしているようなものです。また月日氏名等の大きさ、位置、書体等もよく考えて、すべて本文を生かし、ひきたてるように書かぬといけません。名を書いたために却って悪くなったということもありがちです。布置もだんだん慣れてくると上手になります。

◎文字を大切に

  いったん書道に志した以上は、どんなことがあっても、一字書くにも、きっと正しく、入念に書くよう。これだけは守ってください。そうでないとせっかく習ったことが全く駄目になります。

  ことに手紙を書くとき、上手下手を超えて、心のこもった書きぶりをいたしましょう。「手紙は向こうさまで掛け軸にされるのだと思って書け」と昔の人は教えました。軸物にされるのだ、額になるのだと思うと決して決しておろそかには書けません。日記を書くにしても、帳簿をつけるにしても、ちょっとの注意で心のこもった良いものとなり、またふしだらな駄目なものともなります。

 島田先生より、丸山先生の書の中では手紙が最も素晴らしい。一枚一枚違っている。同じものはないとのこと。


筆の重さだけで字を書く。

指は倒れないように支えておくだけでよい。
ボールペンで書くときは力を入れないと書けないが、
筆圧が強くなると、筆で書く字は大きくなる。
一枚に六文字は書けず、紙からはみ出してしまう。
筆の重さだけで書く練習をする。
細い線を書く練習をする。
書けるようになったら、字を小さく書くことができる
ようになり、半紙の中に入る。


筆を釣り上げ細い線を書いてみる、

太い線を書きながら筆を釣り上げていき細い線を書く。

これが書けるようになってはじめて

字が書けるようになる。
つきこみ、つりあげ、おしつけ、あげる、筆の抑揚が
なくてはならない。

おしつけ、つりあげ、これができないと行書、草書は
書けない。

丸山先生は漢字もかなも同じ筆の持ち方でかけるように
された。
篆書や隷書は2000年から3000年前、
書かれていた書体。
その頃いい筆がなかった。
バラけた穂先を書きながら直していくために、
起筆で穂先をねじった。
隷書の起筆の仕方いろいろ。
変化をつける。

上から入ったり、下から入ったり、
斜めから入ったり。
筆を立てて書くと、どんな線でも
自由自在に書くことができる。
三という字、隷書では一番下の線の終筆を飾って書く。
楷書は筆を紙の上においてつきこんで穂先を整えて書く。
筆を斜めに持っても楷書は書けるが、
筆をまっすぐ立てて持たないと、
草書、隷書、篆書、かなは書けない。

丸山先生が教えてくださっている筆の持ち方は、 
すべての書体が書ける。

島田先生は半紙に書きながら、丁寧に、わかりやすい解説を加えて、丸山先生の書道を教えてくださった


4/4(土)熊本倫理会館に於いて 島田特別研究員をお迎えして 秋津書道勉強会が 開かれた。参加者は26名。

 最初に島田特別研究員より、次のような講話が行われた。

皆さん熱心です 島田特別研究員は分かりやすく
講話をしてくださいました。

秋津書道の力とは?

秋津書道会に入る。→丸山敏雄先生のお手本を見て同じ形になるように書く。→知らないうちに丸山先生の心が私たちの心にしみこんでくる。書いた人の心が書に出るし、逆に、書く字を変えればその人も変る。秋津書道をやっていると人が変わってくる。これが書道の力である

 一般部のお手本は昭和19年にかかれた。この時期は丸山先生の心が一番澄み切っていたときである。このお手本を見て書いていると、丸山先生の澄みきった心が移ってくる。
体験談
秋津書道5月号より  ガンになった。余命数ヶ月。残された人生、書を一生懸命書いた。書いていると無心になった。半年たったらガンが治っていた。
千葉のYさん。乳がんになる。月に一度しか書いていなかった書を毎朝書いた。半年でガンが治っていた。


 何でこのような不思議なことが起こるのか?
書を書いていると無心になる。無心になると我が取れてくる。そうすると大宇宙の大生命が入ってくる。その結果その人の持っている生命力が強くなる。そして不思議と思えることが起こるのです。

 秋津書道の目的は字の上手な人を増やそうということではない。無心になり、我をとり、家庭に、会社に、地域にそれを生かしてほしい。また、忙しい人ほど秋津書道をしてほしい。

その後、実習に入った。

すずり                                                           

○毎日洗う。 洗わないとまわりにカス付く。   そうなるといくら墨をすってもきれいな墨の色が出ない。  カスがついたら
 砥石でカスをとってやる。
○日に一度書いていると一年もたつとすずりがつるつるになる。  砥石で表面を研ぐ。すると目が出てきて墨が掏りやすくな る。

墨汁と墨                                                        

 墨汁は 使ったたびに その日のうちに 筆を洗わないと 筆が固まってだめになる。
 日に一度書く人は墨汁では続かない。すった墨を使う方がいい。すった墨なら 固まっても 新しい墨をすって つけておく と、塊が取れる。 すった墨を使う人は 練習が終わったら 筆は洗わずに 筆立てに立てておく。次の日、その筆の中の 墨が使える。

 忙しい人へ 
  5分間墨をする。あまり多くないちょっとした量。昨日の筆に残っている墨と今日の墨で 楷書なら3枚、草書なら6枚くら  い書ける。こうすれば一日15分くらいで書道が出来る。毎日続けることが出来る。

 どうして毎日書いたほうがいいの?
 初心者一般部の人は書を書くための 筋肉をつける必要がある。毎日書いて筋肉をつけるのである。
 日に一度やっているとどんどん進んでいく。1年半位は毎日書くことが必要である。
 1年半くらいで高等部にあがることが出来、この時期には時々サボっても筋肉には影響は無い。
 芸術部になると書いているだけではだめ、いい物を見ることが必要になる。

墨のすり方                                                      

すずりの平らなところに水を4〜5滴たらす。その水を1分くらい磨るといい香りがしてネットリする。 
又水を4〜5滴たらして同じことを繰り返す。
墨は濃い目にする。濃すぎる場合には水で薄める。

 上手な墨のすり方
  ムキになってゴシゴシと磨ると荒い墨になる。怒りを表現したいときはガシャガシャすると良い。
丸山先生のような澄みきった線を書きたいときはやわらかくする。墨は病気の女の子にすってもらうのがよいと言われている。

                                                         

 墨のつけ方
 筆の腹(タンクの部分)には墨をたくさん溜めることが出来る。字は穂先を使って書く。
 すずりの池にたまった墨を筆を寝かせてつける。
 楷書は穂先だけに墨をつけてもかけるが、行書、草書はそれではかけない。

 筆の持ち方
 筆は紙にたいして、垂直に持つ。筆は指先で持つ。吊り上げたようにして書く。

 書く練習をして見ましょう!   
 ○筆に墨を入れる。たっぷりと腹に含ませる。 
 穂先の方だけ墨を落とす。
 乾いている筆に墨を入れたら、少し休ませる。
 行書、草書の場合はこれで書き始める。
 楷書の場合、最初はにじむので2〜3本横に線を書いてみて、墨を調節する。
 ○この筆でなるべく細い線を書く。1mmくらいの線。最初は墨が多いので少し落とす。筆の重さだけで書く。指は倒れない ように添えるのみ。練習していると、 紙の上を筆が進んでいる感覚が分かるようになる。

たっぷり墨をつけ、
線を書いてみる
渦巻きを書いてみる これはよく出来ています 一所懸命練習!練習!

 ○次に渦巻きを書く。線の太さは自分が書きやすい太さで。
 ポイントは下に向かっていくときも、上に向かっていくときも、右に向っていくときも、左に向っていくときも線の太さは同じに  書く。筆をまっすぐに立てていれば線の太さは同じになる。

すずりにさわらず、何文字書けるか?

筆にたっぷりと墨をつけ、すずりにさわることな、半紙1枚に6文字ずつ、楷書で、何枚(何字)かけるか。紙質、天候により変わるが、島田先生は11字書かれた。
穂先がなぎなたの格好になっても次の字の 一画目で調整する。墨がなくなってきたら、楷書はかすれないようにゆっくりと書く。皆さんは10文字前後書かれた。
楷書は一文字書いてしまうまで、すずりにはさわらない。
行書は二文字書いてしまうまですずりにはさわらない。
草書は三文字書いてしまうまですずりにはさわらない。
意識しないですずりに度々さわる方は要注意。

最後に文化部委員長より、「丁寧に、やさしく、教えていただいた、素晴らしい学習会だった。書道の仲間が増えることを祈っている。」と挨拶があって、学習会を終了した。


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